【VIC3日】 VIC州議会の労働党、自由党、2つの独立政党からなる議会内委員会は、州内の公共の場においてナチスのシンボルであるスワスティカが使用されたり、人種の違いを動機とした事件などが増加傾向にあることから、このようなシンボルの使用を違法とすべきとの見解を示したことが分かった。
ネオナチによるスワスティカの使用をめぐっては、オーストラリア保安情報機構(ASIO)が先に、最も国家保安を脅かす存在になりつつあるとして、対監視体制を40%増強したことを明かしている。議会内委員会は声明の中で、「スワスティカの使用は受け入れられないというメッセージを明確に打ち出すべき」としている。
国内では2020年、ベウラ(Beulah)の住宅にナチスの旗を掲げ、政府がこれを阻止できなかったほか、2019年にはネオナチ・ミュージック・フェスティバルの開催を許すなど、対策が後手にまわってきた。同委員会のスレイマン会長は、「VIC州政府は法改正を行うほか、誹謗中傷行為を根絶する対策を導入すべきだ」と述べた。
ソース:news.com.au-Parliamentary committee recommends swastika ban in Victoria after rise in neo-Nazi activity