【キャンベラ23日AAP】 中国の李克強首相は22日夜、夫人とともにキャンベラに到着した。夫妻はオーストラリアとニュージーランドを7日間の日程で訪問する。国会議事堂周辺の芝生エリアには、李首相の訪問を歓迎する中国人留学生300人のほか、中国政府の人権政策に反対する200人が集まった。
李首相は歓迎会で「われわれは雲間を抜け、雷が鳴っても飛び続けてきた」と話し、これを中国とオーストラリアの関係に例え、「両国の関係も同様に、前へ前へと進んで行くだろう」と述べた。ターンブル首相は李首相が初めて首相に任命された弁護士で、自身も法律のバックグラウンドを持つ点で共通していると話した。
ターンブル首相は李首相との会談で、サービス業や投資分野で新しい道を開拓することが期待される自由貿易協定において、次に進むべき段階を示したいとの意向を示した。さらに科学やイノベーション分野での協力についても、広く協力していきたいとの考えを明らかにした。