【シドニー29日AAP】 オーストラリア国内のイスラム教系学校について、オランダの元議員で元イスラム教徒の無神論者、アヤーン・ヒルシ・アリ氏が、「単なる虐待」と批判しているのに対し、オーストラリアのイスラム教指導者、ジャマル・リフィ氏は「学校は、オーストラリアのカリキュラムに沿っている」と反論した。
来週、ブリスベン、メルボルン、シドニーで講演を行うアリ氏は、インタビューに応じ、「イスラム教系学校は幼い子どもたちを標的にし、カリキュラムを乗っ取ろうとしている」と批判。「自由主義の社会においては、イスラム教系学校は認められるべきではない」と述べた。
一方、リフィ氏は現在、一部生徒が過激化していたのではないかと問題となっているシドニー西部のパンチボールの公立男子高校を含め、多くの指摘は根拠がはっきりしないと主張。教員らも、イスラム教徒だけではなく様々な宗教的背景を持ち「目となり耳となり」カリキュラムが守られるように努めていると説明した。