【ブリスベン30日AAP】 QLD州では、29日にかけて上陸したサイクロン「デビー」による影響で大雨が続いており、30日には一部の地域で、1日の雨量がこの時期の約1か月分に達すると予想されている。気象庁は雨量の増加に伴い、夜半にかけて各所で鉄砲水が発生する恐れがあるとして、注意を呼びかけている。
気象庁によると、ゴールドコーストのヒンターランド地区で、29日からの雨量が300ミリメートルに達しているほか、ブリスベンの一部地域では31日にかけての総雨量が200ミリメートルに達する見込みだという。気象予報士のテイラー氏は、夜中にかけて災害が発生する可能性もあるとして、最新の予報を随時確認することが重要だとしている。
QLD州南東部では、悪天候を受けてすべての学校が休校となったほか、一部の公務員に対して帰宅命令が出された。また、同州のトラッド首相は、悪天候で帰宅する人たちのために、午前10時以降の公共交通の無料開放を決めた。州内では、いくつかのダムで水が溢れ出しており、溢れ出した水により多くの道路が冠水し、通行出来ない状況となっている。