【シドニー30日AAP】 気象局は30日、4月から6月までの気象予想を発表した。気象局によると、今年の冬は例年よりも暖かい暖冬になることが予想され、オーストラリアの南部州では降水量が平均を下回る一方、東部州、TAS州などでは雨量が多くなりそうだという。
気象局のワトキンス予報士によると、太平洋の海水温が温まっているため、今年の冬はエルニーニョ現象の発生を招く気候状態が続いているという。同局は今月初め、7月までにエルニーニョ現象が発生する確率を50%と予想。ワトキンス予報士は「国内のほとんどの地域で、日中と夜間、平均を上回る気温となり暖くなりそうだ」と話した。
一方、VIC州とTAS州は、今年3月の気温が過去最高を記録。NSW州のほぼ全域においても、暖かい気候が続いているほか、同州北東部は3月半ばまでに通常の約3倍の降水量を記録した。2015年から2016年にかけて発生したエルニーニョ現象では、平均気温が約1度上昇し、過去4番目の気温の高さとなった。