【キャンベラ30日AAP】 連邦のモリソン財務相は30日、2017年度の予算案で引き続き、国民の給与の引き上げと、将来的な繁栄に向け、国家としての方向性を見出すことが当面の任務との考えをあらためて示した。
モリソン財務相は、5月の予算案発表前、最後となる議会の質問会で「経済が非常に上手く回っている地域も数多くある一方、古い産業基盤を持つ地域では、財政的に困難な状況に陥っている地域もある」とした上で、「われわれの任務は、国民がより多く給与を受け取られるようサポートすることだ」と述べた。
さらにモリソン財務相は、連邦政府がしっかりと財政戦略を立てられれば、納税者への負担を増やすことなく、手頃な料金でチャイルドケアを提供したり、各州や準州で病院に29億ドルを拠出したり、全国の障がい者保険スキームに、適切に資金が割り当てられるようにしていくことは可能との考えを示した。