【ブリスベン31日AAP】 QLD州の砂糖製造業界は、このたびのサイクロン「デビー」による被害総額が1億5000万ドルに上ると発表した。最も被害が大きいとみられる、プロサーパインとマッケイでは、サトウキビ畑が壊滅状態となったほか、その他の場所でも非常に広い範囲で被害を受けた。
サトウキビ農家団体、ケイングロウワーズのガリガンCEOは、収穫時期を2か月後に控え、被害総額の大きさに落胆しているとの見解を示した。さらに「サトウキビの茎がひどく折れ曲がり、製糖工場はサトウキビに付着した泥や瓦礫に対処する必要があるため、収穫作業そのものが困難」との見通しを示した。
さらに今後、詳しい調査が行われる予定だが、現在のところプロサーパイン周辺におけるサトウキビ畑は、全体の35%となる5000万ドル相当が被害を受けており、マッケイ周辺では全体の20%となる8100万ドル相当となっている。一方、製糖工場やターミナルは深刻な被害を逃れたとみられる。