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国内公立学校 深刻な資金不足

【キャンベラ2日AAP】   新たな調査の結果、教師が教材を自費負担したり、資金集めのファンドレイズ活動に頼るなど、国内の公立学校が深刻な資金不足にあることがわかった。

調査はオーストラリア教員組合(AEU)が、国内の校長1428人および教員7513人を対象に行った。教師の半数以上は、筆記用具や図書費など毎年500ドル以上を負担しており、10人に1人は2000ドル以上も負担していた。また、フルタイム教師の半数以上が週50時間以上学校関連で働いており、30%近くの人は55時間を超えることがわかった。

全体の80%の学校がファンドレイズ活動に携わり、多くが年間予算に不可欠だと話す。集められた資金は、コンピューター関連、スポーツ道具、図書や教材に使われることが多いが、4校に1校は学校インフラなど基本的な管理費に充てており、教室のエアコンや遠足、遊具に充てた学校もあった。

AEUのコレナ・ヘイソープ会長は「教師は教育と生徒に全勤務時間を集中するべきだ」と訴え、5月の予算案発表を前に、政府にゴンスキ学校基金計画を徹底するよう求めた。これに対してバーミンガム連邦教育相は、「連邦政府は教育への拠出を4年間で23%引き上げたが、州からの助成金はわずか2%増だ」と指摘した。

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