【ブリスベン8日AAP】 幹細胞移植によって引き起こされる病気と戦うために不可欠な免疫細胞が発見され、血液がん治療への改善につながる可能性が出てきたとがん研究者らは期待を寄せている。
QLD州のバーグホーファー医学研究所の研究チームは、T細胞と言われる免疫細胞の詳しい機能分析から、臓器移植に伴う合併症の一つである移植片対宿主病(GVHD)に対するもっと易しい治療が可能になると明らかにした。
血液がん治療のために幹細胞移植をした患者の中でおよそ70パーセントがGVHDを発症させているという。
T細胞には通常型T細胞と制御性T細胞の2種類があり、幹細胞移植患者にとっては制御性T細胞の働きが重要となる。T細胞を合成し幹細胞移植患者に移植することでGVHDが予防できる可能性があると同研究チームは期待している。