【キャンベラ8日AAP】 パプアニューギニアを訪問中のターンブル連邦首相は、オーストラリア政府が管理するマヌス島の難民収容所を今年中に閉鎖することを発表した。
パプアニューギニアのピーター・オニール首相との合同記者会見で、ターンブル首相は「密入国犯罪に対して重要な役割を担ってくれたパプアニューギニア政府の継続的協力に感謝している。両国はこれからも今年中の収容所の閉鎖に向けて連携していく」と述べた。
オーストラリア移民局の最新の統計によると、1月の時点で861人の男性が収容所に入れられている。収容者の多数は米国へ送られることになるが、マヌス島に残されたままになる収容者もいるという。
専門職を身につけた難民はほんの数人にとどまり、多くの難民が部族間の暴力や極度の貧困のために生活を立て直すことが困難な状況だとし、オニール首相は「多くの難民がパプアニューギニアでの再出発を希望していない。このまま無理やり再定住化させることはできない」と語った。