【シドニー12日AAP】 NSW州政府がシドニーのホワイトベイにITハブを設置する構想について、目玉とされた米グーグルの拠点設置が白紙となったことから、州野党の党首からは構想そのものが「廃墟に消えた」と批判の声を上げた。
一方、NSW州のベレジクリアン首相は、グーグルが数多くの候補地を検討しているとした上で、「グーグルがオーストラリアで雇用者数を拡大しようとしているのは良いニュース」と述べ、州政府が依然としてグーグルと協議を進めており、より相応しい場所を模索していることを明かした。
グーグルは現在、ピアモントにオフィスを構えているが、州政府によるITハブの建設計画は、同社の移転計画と合わないとの見解を示している。グーグルの広報担当者は、「過去数か月間、率直で建設的な話し合いを進めてきたが、われわれの時間枠内で構想を実現するのは難しいという結論に至った」と述べた。