【キャンベラ13日AAP】 オーストラリアの3月の就業者数が1200万人に達し、過去最高となったことが分かった。前月より約6万1000人の増加と、エコノミストの予想を3倍も上回る記録となった。フルタイム求人が7万4500件増加した一方、パートタイム求人が1万3600件減少と一部相殺した。
一方、失業率は5.9%と横ばいで、1年以上で最高水準を維持している。JPモルガンのエコノミスト、ケネディ氏は「オーストラリア準備銀行は、3月のデータに心強く感じているかもしれないが、先月に続き失業率が“固定”されていることが懸念される」と述べた。
労働党のヒューシック議員は、失業率5.9%は2008年~2009年にかけての世界金融危機の際、最低水準を記録したのと同様に悪い数字との見解を示し、連邦政府は法人減税や休日手当の引き下げよりも、雇用計画への取り組みが必要だと指摘した。