【ブリスベン15日AAP】 ブリスベン空港の格納庫から泡消火剤が漏れていた事故発表が、QLD州政府によって4日間も非公開にされていた事実を受けて、環境医学専門家は「 怠慢行為に近い」と非難している。
政府の発表によると、10日夜に格納庫内の散水装置の故障によりおよそ22トンの泡消火剤が漏出していた。およそ3分の2の泡は回収されたが、残りは近隣地域や雨水処理システムに漏出しているという。
泡消火剤には毒性の強いペルフルオロオクタン酸(PFOA)が含まれていると考えられており、人体への影響が懸念されている。同州の保健局では、事故現場地域周辺で取れた魚介類を食べないように人々に警告しているというが、 専門家は「PFOAは皮膚から吸収されやすい。水が汚染されているなら水泳も安全ではない」と懸念を表している 。
QLD州のマイルズ環境相は、11日には環境省の職員が漏出現場へ向かい、サンプルを採取しており、来週には検査結果が出るとしている。