一般

豪の救急看護師 戦地モスルで医療活動

【キャンベラ21日AAP】  オーストラリアのキャンベラを拠点とする医療グループ、アスペン・メディカルは、世界保健機関(WHO)と契約し、イラク北部のモスルに新しく設置された病院で、戦闘などに巻き込まれて負傷した多くの市民に対する医療活動に従事している。アスペン・メディカルは、シエラ・レオネでもエボラ熱の治療を行った。

看護師の一人、アンダーソンさんは、出産のため戦地を逃れようとした19歳の女性が腹部を撃たれ、緊急の帝王切開で男児を出産するのを介助した。VIC州シェパートン出身の看護師ロウさんは、「エボラは目に見えない敵」だったと振り返り、「イラクでは武装した戦闘員が、罪のない人たちを傷つけている」と述べ、「人々を攻撃する何者かに怒りを持つほうが容易」と話した。

看護師らは、爆弾や銃弾の破片によって頭や腕、足などに負った傷の手当を行っているが、アンダーソンさんによると、スナイパーらは子どもの足などに致命傷とならない傷を負わせ、親や家族など第2の標的となる大人を誘い出す手口がよく使われるといい、子どもの負傷者もあとを絶たないという。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら