【シドニー27日AAP】 NSW州のストークス教育相は、州内で児童生徒の数が急増しても、一クラスの人数が増えることはないとの考えを示した。同時に州政府は、学校のプランニングや建設を担当する部署を設置し、新たなインフラ整備費用として50億ドルを拠出することも明らかにした。
NSW州では2031年までに、児童生徒の入学数が12%増加するといい、ストークス教育相は「大きな課題であると同時に、エキサイティングな課題でもある」と述べた。同相はまた、校舎の補修などに多額のコストがかかっているとして、インフラを他の団体と共同で利用することなども提案している。
一方、野党のフォーリー党首は、現在の拠出額では向こう15年で必要となる学校を建てるのに45年かかるとした上で、「シドニーにとっての危機」と批判した。また、NSW州の教員組合は、新たな学校を早急に建設する必要があり、建設のプロセスにも教員が参加すべきとの考えを示した。