【メルボルン3日AAP】 オーストラリアの再生可能エネルギー当局は、2020年までに国内の総電力の23.5%を再生可能エネルギーから供給するという目標について、到達可能との見通しを明らかにした。風力および太陽光発電所の設置の加速が後押ししているという。
クリーン・エネルギー当局によると昨年、大型の再生可能エネルギーによる新しい発電所の設置計画のうち98%が建設の認可を受けており、そのほとんどが太陽光発電所だったという。また、発電所の建設費として40億ドルが拠出されており、これは1年間の拠出額としては最高となっている。
一方、同局のムンロ局長は、目標は達成可能かもしれないが、エネルギー市場や気候変動をめぐる規制の見直しをめぐり、政治的な議論が熱を帯びてきているとして、「国民による議論の行方が、投資家に不信感を与える可能性がある」と述べ、2017年は転換の年になるとの見解を示した。