【シドニー4日AAP】 キャンサー・カウンシル・ビクトリアの新しい研究で、1日に約60ミリリットル、1週間でボトル半分に相当する量のワインを飲むと、乳がんの再発率を高める可能性があることが分かった。オーストラリアでは現在、8人に1人の女性が乳がんを発症している。
同調査に参加したメルボルン大学のボルトン博士によると、1日にテーブルスプーン3杯分となる約6グラムのアルコールを摂取すると、乳がんを克服した人の間でがんを再発する可能性がわずかながら増加するという。特に閉経を迎えた女性はさらにリスクが高まるとしている。
同カウンシルは、乳がん患者の5年後の平均的な生存率は90%となっているが、がんを克服した人に対しては、アルコールが健康に与える影響について、より新しい情報を提供することが重要との見解を示している。