【ホバート5日AAP】 TAS州で2014年2月、悪天候の中、軽装備でブッシュウォークに出かけた中国人観光客の男性が低体温症で死亡した事故で、検視法廷の裁判官は装備が適当でない場合、法規制によってウォークを禁止とすべきとの見解を示した。
死亡した中国人男性(21)は当時、クレイドル・マウンテンのオーバーランド・トラックで、65キロメートルを6日間かけて歩くウォークに参加していた。レンジャーのウォール氏は、ウォークを始める前に、軽装の参加者に対し「寒い」とジェスチャーで伝えると、彼らはうなづいていたが、自分が意図したことを理解していたかは分からないと話した。
マクタガート裁判官は、ウォークの入口付近に中国語などに訳した注意書きのほか、オーディオによる警告を流すことを勧め、「残念ながら男性は死亡したが、ウォークの際には心身の準備に加え、衣服や装備にも十分な準備が必要だということを、思い出させるだろう」と話した。