【シドニー7日AAP】 オーストラリア人の5人に1人が、住宅ローンや賃貸料の返済に苦しんでいることが、オーストラリア国立大学(ANU)の調査で明らかになった。また、全体の9割が今後、マイホームは手に届かないものになると感じているという。
同調査ではさらに、4分の1の人が金利が2%引き上げられた場合、返済が非常に苦しくなると回答。今後住宅が購入しやすくなるよう、自分が保有する不動産も含め、これ以上は住宅の値上がりを望まないと考えている人はほぼ半数に上った。
連邦政府は新年度予算案の発表を9日に控え、不動産の取得可能性(アフォーダビリティー)を向上させるための新たな政策を盛り込むとしており、民間セクターを呼び込んだ値ごろなコミュニティー住宅の建設や、家族用住宅を市場へ取り戻すために高齢者による小規模住宅への住み替え奨励策などの導入を検討している。