【シドニー8日AAP】 連邦予算案発表を前に、フェアファックス・メディア社のジャーナリストらが1週間のストライキを行った。キャンベラの議事堂前で8日、シドニー・モーニングヘラルド紙とジ・エイジ紙の記者らおよそ60人は、「予算案の報道内容は限られる」と警告し、125人の人員削減を考え直すよう経営陣に求めた。
今週、30回目の予算案発表を担当する予定だったジ・エイジ紙のトニー・ライト編集者は、「私のようにこの世界に長くいる人間が(ストを)行う理由は、私や同僚に続く若いジャーナリストの未来のためだ」と訴えた。また、9日の予算案発表には小さな報道班が送られるのみとして、「読者も違いに気づくだろう」と話した。
無所属のデリン・ヒンチ上院議員は、「通常の1日ストでいいものを、予算案発表を逃すとは無責任だ」と批判した。
フェアファックス社は、財政的に人員削減が必要と話す。上層部が22億ドルでの事業分けを考慮していると発表し、同社の株価は8日、過去5週間で最高値を記録した。