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2017/18年度連邦予算案を発表

【キャンベラ9日AAP】   モリソン財務相は9日夜、2017/18年度連邦予算案を発表した。財政赤字は現在の294億ドルから、2020/21年度には74億ドルの黒字に改善させる計画。

今回の予算案では課税が大きな焦点となった。2020年開始の身体障害者保険制度(NDIS)の年間費用210億ドルを補填するために、7月1日から国内銀行大手に対し、新たに62億ドルを課す。個人所得者に対しても、2019年7月1日からメディケア課税率を0.5%引き上げ、課税所得額の2.5%とする。

教育では、今後10年間で生徒一人当たり平均4.1%増となる、1860億ドルを投じる。大学の4年生学士取得費用は7.5%上昇し、卒業生の授業料返済は年収4万2000ドルから開始する。

住宅では、初めて購入するファーストホームバイヤーに対し、収入から年1万5000ドル(合計3万ドル)をスーパーアニュエーション(年金制度)に充て、頭金貯蓄のスピードアップに繋げさせる。退職者で小さな家に移り住む場合は、家の売り上げから30万ドルを年金制度に充ててよいとする。高齢者を小さな家に住まわせ、家族向けサイズの住宅供給を押し上げる狙いだ。また、外国人住宅投資対策として、6か月以上空き家となっている住宅の持ち主に年5000ドル課税する。

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