【キャンベラ10日AAP】 少数政党グリーンズ(緑の党)のラリッサ・ウォーターズ上院議員は10日、ターンブル政権が発表した予算案で、家庭内暴力の被害者サポートサービスなどへの予算が「ないも同然」だとして、女性が置き去りにされていると批判した。ウォーターズ議員は9日、生まれたばかりの娘を議会中に授乳し、話題を集めたばかり。
ウォーターズ議員は声明で「家庭内暴力への対策については、どれも口だけ」だとして、「胸にリボンをつけたり、スピーチをしたりはするが、命を救うための予算は常に足りない状態」と述べた。さらに、現内閣はほぼ男性で占められており、家庭内暴力関連の予算が削られるのは想定内だったと見解を述べた。
ブランディス司法長官は、9日の新年度予算案の発表に合わせ、家庭内暴力と子どもの虐待に対応するため、家族法の見直しを行うことを発表した。また、連邦政府は新たな養育マネジメント委員会に1270万ドル、家庭内暴力を扱う裁判所に向こう2年間で340万ドルの拠出を決めている。