【シドニー11日AAP】 NSW州のベレジクリアン首相は11日、同州の電力公社エンデバー・エナジーの経営権50.4%のリース権を76億ドルで売却することを明らかにした。連邦政府は2015年の選挙で、電力公社を民営化することで、インフラ整備投資費用200億ドルをねん出することを公約としていた。
エンデバーは同州政府がリース権を売却する最後の電力公社で、ベレジクリアン首相は同社の売却額が予想を大幅に上回るものだったことを明かした。また、取り引きは終わったとして、「今後は約束したものだけを作るのではなく、可能な限りそれらの約束をさらに一歩進めていきたい」と述べた。
NSW州政府は、オースグリッドやトランスグリッドを含む電力公社の資産売却プログラムから、230億ドルの純益を上げており、シドニー・メトロやウエストコネックスなどの主要な鉄道や道路の建設プロジェクトのほか、学校、病院、芸術やスポーツ施設などの資金として使われる見通しとなっている。