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保護費受給者への薬物検査は愛情=首相

【キャンベラ12日AAP】  連邦のターンブル首相は12日、新たに生活保護費を受給する約5000人に対し薬物検査を実施するのは、「愛情と常識」に基づいたものとの考えを明かした。政府は「Newstart Allowance」と「Youth Allowance」の受給者を対象に、違法薬物のアイス、エクスタシー、マリファナなどの検査を実施する方針だ。

政府当局者らは、薬物使用率が高い地域を見極め、検査を実施する地域を特定するため、下水の水質調査を行い、薬物の濃度を調べる方針だ。また、薬物検査で陽性反応が出た場合、薬物の購入を防止するため、現金の介入しないウェルフェアカードが支給される。さらに検査で1回以上の薬物反応が出た場合、検査や治療などのため医療機関に紹介されるという。

ターンブル首相は記者から検査の導入について、専門家のアドバイスによるものか、または議会からの圧力によるものかと聞かれると、「もし愛する人が薬物のために人生を破壊していたら、手を差し伸べて薬をやめさせたいと思わないか」と聞き返し、質問への直接な回答を避けた。

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