【アデレード16日AAP】 連邦政府はアデレードで16日、890億ドル規模のオーストラリア海軍の造船計画を発表した。計画では、国防軍用に潜水艦12隻、フリゲート艦9隻、海上巡視船12隻、さらに近隣諸国に提供する巡視艇19隻を主にアデレードで建造する。
ターンブル連邦首相は、計画は2055年までの持続的な国営事業だとして、「アデレードの造船労働人口は2026年までに現在の3倍の5000人以上になる」と述べた。事業持続に伴う活動や供給チェーンなど、さらに1万の雇用を創出するという。
パイン防衛産業相は、「極めてわずかだが、技術専門知識者など海外からの労働人口も必要」と話す。政府はまた、年間1500人の卒業生を送り出す造船学校の設立も考えていると明らかにした。
製造業労働者組合(AMWU)は、来年の主要造船作業開始前におよそ500人が職を失う可能性があるとして、政府は早急に計画の詳細を明らかにし、既存の国内造船労働人口を確保する必要があると訴えた。