【ブリスベン17日AAP】 ターンブル政権が発表した新年度予算案で、高等教育分野の改革として、学費の値上げや、奨学金HECSの返済を求める年収基準を引き下げるとする方針を不満だとする200人が17日、ターンブル首相に対する抗議デモをブリスベンで行った。
連邦政府の方針について専門家らは、若者が高等教育を受けにくくなるとともに、学費の返済負担が重くなると指摘。QLD州のラリッサ・ウォーターズ上院議員は、「政府は学生を犠牲にすれば節約が出来ると考えている」と批判した。
さらにウォーターズ議員は、「現政権は650億ドル相当の法人税減税を実現させられるにもかかわらず、さらに大学から40億ドルをもぎ取りたいのか」と述べ、政府は大学への予算カット、休日手当のカットに加え、住宅購入は依然として困難な状況で気候変動対策も行っていないと批判。「自分たちもかつては若かったことを忘れたようだ」と、若者が置き去りにされているとの見解を示した。