【メルボルン20日AAP】 オーストラリア国内の5つの州で20日、「グレート・オーストラリアン・バイト」として知られるグレートオーストラリア湾を、石油やガスの掘削から守るイベント「ハンズ・アクロス・ザ・サンズ(Hands Across the Sands)」が行われ、掘削に反対する多くの人が参加した。
同イベントは、VIC州メルボルンのセント・キルダ、SA州アデレードのグレネルグ、WA州フリーマントルのベイザーズ・ビーチなどで行われ、数百人が参加した。参加者らは、国内の2大政党である自由党と労働党に対し、石油やガスの探索によってもたらされるリスクから海洋と生息する植物や動物を保護するよう求めた。
野生動植物協会のピーター・オーウェンSA州支部部長は、「両党とも、漁業や観光業で働く1万人の雇用が失われることよりも、石油やガス産業で新しく雇用を作り出すことのほうに関心があるようだ」と批判した。同イベントは、メキシコ湾で石油大手BPが8億リットルの原油を流出させ、多くの魚やクジラが犠牲となったのをきっかけに米国で開催されたのが始まり。