【ブリスベン20日AAP】 QLD州のマーク・ライアン警察相は、同州警察で縁故者の「口利き」で仕事を得る、コネ就職がまん延しているとの申し立てについて、「重大な疑惑」だとして、早急に同州の汚職監視団体による調査がなされるべきとの考えを明らかにした。
犯罪・汚職委員会は、テリー・ボーランド警視長の民間人の娘の任命と昇進をめぐって調査を進めているとみられている。ライアン警察相は20日、調査が行われていることを認め、「この事案が速やかに解決することを望んでいる」と述べた。
QLD警察ではここのところ、警察官による不祥事が続いており、20日には2015年から複数の同僚に対する性的嫌がらせをした疑いで停職となっていた、31歳の男性警官を懲戒処分とした。また、44才の男性警官は今年4月、女性警官を暴行したとして裁判所へ出廷が命じられているほか、拘留者に対し過度の力を行使した39才の男性警官が自主退職している。