国際

“偽難民”に期限付きで強行措置

【キャンベラ21日AAP】   ダットン移民相は、難民を偽ってオーストラリア入国を試みる不法入国者に対し、期限を決めて厳しい措置を取ると発表した。

ボートに乗って海上から不法入国を試みた7500人は、10月1日までに難民保護申請を行わなければ、国外送還される可能性がある。過去7年に遡って、不法入国者の多くは身元確認書類を持たずに、密輸業者があっせんしたボートに乗ってきた。不法入国者らはオーストラリア政府の助成金で生活しており、昨年は所得補助のみでおよそ2億5000万ドルかかったという。個々の手続きが終了するまで、政府はメディケアや子どもの通学、就労を許可するが、所得補助は行わないという。

難民擁護団体は、「ダットン移民相は、手続きを辛抱強く待つ難民数千人に“死の打撃”を突き付けた」と怒りを表している。

ビショップ外相は先週、国連人権理事会の理事国選出に向けて、人権に対するオーストラリアの献身振りをアピールしたばかりだ。

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