【キャンベラ25日AAP】 インターネット上における子どものいじめを調査するイーセーフティー(eSafety)委員会によると、同委員会に昨年1年間で通報されたネット上のいじめについての報告が、前年比60%増加したことが分かった。同委員会は被害者への支援も行っており、同時期に400件のいじめを解決したという。
イーセーフティー委員会のジュリー・インマン・グラント氏は、同委員会の存在が、社会で広く知られたことが、報告件数が増加した背景と分析。「調査は、オーストラリアの子どもの5人に1人が、過去1年間でネット上のいじめを経験したことを示している」と懸念を示した。
さらにインマン・グラント氏は、同委員会が「セーフティーネット」となって被害者に支援を提供し、これまでに400件のいじめを解決したことについて、「喜んでおり、誇りに感じる」と述べた。同委員会では、過去2年間にわたり「ご褒美」を利用したいじめの解決に成功しており、これまで加害者を正式に訴えるなどのケースはないという。