【ダーウィン25日AAP】 NT準州のウルルで開催されている全国先住民大会で、7人の代表が憲法前文に先住民の存在を明記すべきとの提案に抗議し、「われわれは仲間を売り払うことはしない」と述べ、大会から退席したことが分かった。
同大会には250人以上の先住民リーダーらが全国から集まり、先住民の存在を明記する憲法前文の修正案について議論している。この規模の大会が開催されるのは少なくとも10年ぶり。ただ、NSW州とVIC州の7人の代表と約12人の支持者らは、内容に不満を示し会議を後にした。
大会では、白熱した議論が行われ緊張感が増すなか、NSW州のアボリジニーの長老であるジェニー・マンロ氏は、「対話ではなく、一方通行の会話」だとして、無礼な進め方だと非難。「われわれが問題を提議すると、われわれの声は封じ込まれてしまう」と不満をあらわにした。