【シドニー31日AAP】 NSW州のコンスタンス運輸相は31日、シドニー市内を走るバスの民営化について、「まずは様子を見る」とした上で、民営化の範囲をさらに拡大させる可能性ついても、これを否定しなかった。州政府は先に、シドニー中西部での民営化を発表し、組合などから強い反発の声が上がっている。
コンスタンス運輸相は、他の地域における民営化ついてはまだ何も決めていないとした上で、「今のところ、何も除外しないし、取り入れもしない」と述べた。同相は今年5月、オリンピック・パークからケンジントンをつなぐ233のルートで、民営化を進める方針を明らかにしている。
コンスタンス運輸相によると、中西部のルートは2016年、時刻表通りにバスが到着するかを調べた調査で最も結果が悪く、利用客からの苦情も最も多かったという。一方、鉄道・トラム・バス組合(RTBU)は民営化に反対して24時間ストを決行したが、州政府は「見過ごせない」として、州最高裁判所に訴えを起こしている。