【シドニー1日AAP】 オーストラリア・ポストが、シドニーCBDのマーティンプレイスにあるGPOビルを、外国人投資家に売却する見通しであることが分かった。シンガポールのデベロッパーのファー・イーストが、1億5000万ドルで買収するとみられている。ファー・イーストはこれまで、オーストラリア国内の一等地の取得に20億ドル以上を投じている。
オーストラリア・ポストの広報担当者によると、買収主であるファー・イーストはすでに、外資審議委員会(FIRB)からの承認を得ているが、売却成立にはさらに、コモンウェルス・ヘリテージからの署名が必要だという。
オーストラリア・ポストは、建物全体が遺産建造物として今後も保護されるとした上で、郵便局としての機能もまた、リース契約のもとで2096年まで継続することを声明で発表した。GPOビルは1874年の開業から1996年まで、NSW州の郵政システムの中心を担ってきた。