【パース2日AAP】 WA州の医療機器会社オンコレス・メディカル(OncoRes Medical)が開発した、画像を利用した乳がんの最新治療に対し、600万ドルの資金がメディカル・リサーチ・コマーシャライゼーション・ファンドから拠出されることが明らかになった。最新治療では、乳がん手術における正確さを向上させることが可能になるという。
現在、1度の手術だけでは医者が小さいがんの腫瘍をすべて見つけ出すことができないため、乳がん患者の約4分の1の人が、2度の手術を受けるという。医者は、がんをすべて摘出したかどうか、指や視覚だけに頼って判断しているが、WA大学が開発した手に持つタイプの画像を映し出す機器では、すぐに発見できるため、再手術を受ける必要のある人が激減し、コストの削減にもつながると予想されている。
WA州のクック保健相は、同州の医療開発にとって「画期的な発明」と述べたほか、研究を率いた外科医のサンダース氏は、これまで行われた試験が非常に上手くいっているとした上で、医療システムのコスト削減にもつながるほか、海外市場への拡大の可能性も示唆した。