【シドニー4日AAP】 NSW州のブラッド・ハザード保健相は、州政府の予算増額の一環として、重度難聴の成人患者の人工内耳を新しいものと交換できるようにすることを発表した。
政府は約300万ドルの予算を投入し、2019年の終わりまでには旧式の人工内耳を着用している370人の成人患者に対して交換を行うという。
ハザード保健相は「人工内耳の交換は、多くの人が当たり前にできる電話をかけたり、音楽を聴いたりする日常の楽しみを難聴の人たちもできるようになる劇的な改善につながる」としている。
音を大きくする補聴器と異なり、人工内耳は内耳の機能を担い、音の情報を脳へ電気信号として送る働きをする。
王立盲聾教育研究所(RIDBC)のクリス・レーン所長は「人工内耳のアップグレードは患者にとって人生が変わる素晴らしいこと」だとした