【シドニー5日AAP】 世界的な調査の結果、オーストラリアで作られた清涼飲料水はブドウ糖含有量が高く、2型糖尿病や心臓病を発症するリスクとの関連が懸念されている。対象となる人気の4清涼飲料水の総ブドウ糖量は、米国製の類似品よりも22%高かった。
オーストラリア製の清涼飲料水は主に、サトウキビを原料とするサッカロースを甘味料に使用しているが、米国では果糖分の高いコーンシロップ、欧州ではテンサイが主に使われている。サッカロースはブドウ糖と果糖半々から成り、ブドウ糖は果糖に比べて血漿グルコースとインシュリン値を急上昇させることがわかっている。
最新の調査から、国内の男性39%および女性29%が砂糖入り飲料(SSBs)を定期的に摂取しているとわかった。果糖の過剰摂取は、肝臓の脂肪蓄積や非アルコール性脂肪肝疾患との関連性がよく知られているが、高濃度のブドウ糖含有清涼飲料水による健康への影響はあまり知られていない。ブドウ糖と果糖の代謝効果は異なるとして、専門家は「清涼飲料水の成分の健康への影響を詳しく調べることが必要だ」と話す。