【シドニー10日AAP】 NSW州中北部コーストのソーテル・ビーチで、9日に浅瀬に打ち上げられて身動きが取れなくなったザトウクジラが安楽死されたことがわかった。
オーストラリア海洋哺乳動物救助・研究センター(ORRCA)は、およそ10トンの重さのある子供のクジラは、10日午後1時頃に安楽死されたと報告し「クジラの救出に関わった人たちにとって、とても辛い午後だった」と無念さを示した。
ORRCAによると、 1歳のクジラは離乳後に、南極からQLD州へ向けて初めての移動をしていたと見られる。
9日の朝に発見されてから数度の救出が試みられたが、荒波による悪天候で海に戻すことは不可能だったという。「波がだんだん高くなってきており、残念ながら自然界はわたしたちの味方ではなかった。12日まで救助ボートを呼ぶことができなかった」と述べた。
ザトウクジラはビーチから引き取られ埋葬される予定だという。