【キャンベラ11日AAP】 連邦政府は今週、オーストラリア市民権の取得を厳格化させる法案について、議会に提出する見通しだ。法案には市民権申請までの永住期間の延長、高度な英語力、価値観のテストの導入、オーストラリア社会に溶け込んでいる事実の証明などが含まれる。
ダットン移民相は11日、「国家に忠誠を表す人が、オーストラリアの法や価値に従っていると確認するため」と説明し、野党労働党に同法案の支持を求めていると明らかにした。
市民権申請までの永住権期間を1年から4年に延長することによって、仕事に就いたり子どもを学校に行かせるなど、オーストラリア社会に溶け込んでいると証明しやすくなるという。また、西洋民主主義国のなかで4年は短いほうだとされる。
人格検査で不合格となった永住者は、永住ビザのままでオーストラリアに残り、別の機会に改めて人格検査を受けることができるが、テロ行為や暴力事件等に関われば市民権は取得できないという。