【キャンベラ27日AAP】 オーストラリア統計局(ABS)は27日、昨年の国勢調査結果を発表した。調査から、国民のなかで信仰する宗教を持たない人が増え、文化の多様化が進んでいることがわかった。
2011年の国勢調査で25%が「無宗教」と答えたのに対し、昨年は30%に増加した。
また、「家庭内で英語のみを話す」人も、5年前のおよそ77%からおよそ73%に減少した。国内の家庭で話される言語は300以上に上り、英語に次いで標準中国語、アラビア語、広東語、ベトナム語が多い。
人口の半数近くが、海外生まれか両親が海外生まれのどちらか。海外で生まれた人600万人以上のうち、20%近くは2012年以降に来豪している。出生国では、英国とニュージーランドがオーストラリアに次いで多いが、中国とインドも増加している。
また、全人口の3分の2が都市部に住む。TAS州ホバートは、平均賃貸料金が週260ドルと主要都市では最も低い。週の平均収入はNT準州ダーウィンが1052ドルで最高、SA州アデレードは617ドルで最も低かった。
一方、自らを“先住民またはトレス海峡諸島民”と答えた人は、5年間で2.5%から2.8%に増加した。平均年齢は先住民社会が23歳、それ以外は38歳だった。