【メルボルン29日AAP】 気象局によると、VIC州では今年6月、降水量が一カ月間で11ミリメートルと極めて少なく、「最も乾燥した6月」となったことが分かった。これまでで最も少なかったのは、第二次世界大戦中の1944年6月で、一カ月間の降水量は22ミリメートルだった。
気象局のワトキンス氏によると、VIC州の6月の平均降水量は60ミリメートルで、今年はこれを大幅に下回ったという。降水量が減った原因は、高気圧が通常より多く発生したことにより、雲を押しのけたためとみられている。
一方、農家では、記録的に少ない雨量に懸念を示し、今後の厳しい状況に備えているという。VIC州農家連合のホスキングス副会長は、水不足は大きい問題だとした上で、もし乾燥状態が続けば、穀物生産量にも影響が出る可能性があるとの見解を示した。