【キャンベラ30日AAP】 オーストラリア国内で違法薬物の所持や使用による逮捕者が過去最高に達したことが、オーストラリア犯罪情報委員会(ACIC)による統計で明らかになった。2015/16年度は11万5,000人となり、2006/07年の6万2,000人から85%増加している。
一方、2015/16年度に押収された違法薬物の総量は21トンに達した。連邦のキーナン法務相は、国内における違法薬物の需要が減らなければ、流入は続くと指摘。薬物との闘いに勝利するまでには長い道のりとの見方を示した。
ACICのドーソン委員長によると、国内で製造される違法薬物は減少傾向にある一方、海外からの密輸が主流になりつつあるという。また、薬物はメタンフェタミンが最も多く、国際郵便物として送られる際に発見されることがほとんどであることも分かっている。