【シドニー30日AAP】 第二次世界大戦中の1942年5月、シドニー湾で奇襲攻撃に参加した後に姿を消し、2006年末にノーザンビーチ沖で発見された、旧日本海軍の小型潜水艦M24が、今年11月に初めて一般公開されることが分かった。潜水艦が沈んだ海底54メートルまでダイビングが行われる予定で、6人ずつのグループ2つを抽選で選ぶという。
旧日本軍の小型潜水艦3隻は1942年、それぞれ2人の乗組員を乗せてシドニー湾に入り、このうち2隻は発見されて自爆。残されたM24 はオーストラリア軍の母船、HMASクッタブルを沈没させ、乗組員21人が死亡した。M24はその後、2006年に発見されるまで、行方が分からなくなっていた。
NSW州のウプトン遺産相は、「シドニーが攻撃を受けた、最初で最後の出来事」だったとして、M24が沈む場所はオーストラリアの歴史にとって、重要な意味を持つとの見解を示した。また「人々に見学の機会を提供することで、遺産としての重要性をアピール出来る」と述べた。