【シドニー30日AAP】 NSW州政府は、一回だけの使い捨てビニール袋を禁止にして、他州や準州と足並みを揃えるべきだとの声が、グリーンズ(緑の党)から上がっている。ビニール袋が禁止されているのは、SA州、TAS州、NT準州、首都特別地域(ACT)で、QLD州では2018年から導入される。
グリーンズで海洋環境政策の広報担当を務めるジャスティン・フィールド議員は、オーストラリア国内では毎年40億枚のビニール袋が使われ、このうち5000万枚が環境ゴミとなっていると指摘。「NSW州政府はビニール袋による汚染対策や禁止において、他の州や地域に遅れをとっている」と述べた。
さらにフィールド議員によると、環境ゴミとなったビニール袋は水路や海洋に流れ込み、イルカやカメ、その他多くの海洋生物が傷ついたり、命を落としたりしているという。NSW州のガブリエル・アプトン環境相は、生物分解性のある袋の利用も含め、環境への負担を軽減する方法を検討中としている。
国内では7月をビニール袋を使用しない月間として、人々に利用を控えるよう呼び掛けている。