【ACT6日】 新型コロナウイルスのワクチン接種が大幅に遅れ、これに伴い国境の再開も遅れるとみられている。調査会社マッケル・インスティチュートによると、約81日間の国境閉鎖の遅れにより生じる損失が170億ドルに達するという。
マッケルによると、国境閉鎖による国内経済への損失額は一日当たり2億300万ドルだという。連邦政府は当初、10月までに国民全員のワクチン接種を目指し、カンタス航空などもこれにサービス再開の照準を合わせていた。ただ、ワクチン供給の遅れや血栓への懸念からワクチン接種は大幅に遅れており、政府は接種目標の達成を断念せざるを得ない状況となっている。
バーミンガム金融相は、変異種によってワクチンが効果を発揮する期間も異なると予想されることから、年内に国境が再開する可能性はなく、本格的に国境を再開するとしても来年以降になるとの見方を示しており、これによる損失額の拡大が懸念されている。
ソース:news.com.au-International border closures costing Australia $8bn a month: research group