ビジネス

新パナマ病を確認 QLDバナナ農家

【ブリスベン12日AAP】   QLD州農業・水産省は12日、州北部タリー近郊のバナナ農家で壊滅的なバナナの病気「新パナマ病(熱帯種4型)」が検出されたと発表した。同伝染病は2年前にも、バナナ業界を脅かしている。

同州のバイオセキュリティー機関によると、正式な検査結果が出るまでに4~6週間要することから、感染拡大を防ぐためにフェンスが建てられているという。

今回、伝染病が検出された農家は、2015年に最初に病原菌が確認された農家の近郊にあるという。オーストラリア・バナナ生産者協会のステファン・ロウ会長は、病原菌の拡大を防げるとして、感染の疑いを報告した農家に感謝の意を示した。同氏はまた、農園を出る際には機械や足元から土を取り除くなど防疫措置を強化するよう、農家に呼びかけている。

新パナマ病は人体に危険はないが、バナナの生育状態や実の付き方に影響を及ぼす。国内のバナナの90%以上がQLD州北部で生産されており、業界の価値は5億7,000万ドルに上る。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら