【シドニー18日AAP】 オーストラリアとニュージーランドで行われた試験の結果、生理痛やそれに伴う頭痛や吐き気に、針治療が効果があることがわかった。
予備試験は、ウエスタンシドニー大およびオークランド大が18~45歳の女性74人を対象に行った。この結果、3か月の針治療後に少なくとも参加者の50%が生理痛の軽減を報告、効果は最大1年持続した。さらに、多くの女性が鎮痛剤の使用を減らし、頭痛や吐き気など二次的症状にも改善がみられた。試験結果は科学ジャーナル「PLOS One」に掲載された。
針治療では、電子針よりも手作業のほうが痛みを和らげたとわかった。生理3周期にわたって女性らは週1または3回、手動または電子針治療を受けた。女性らは生理開始後3日の“ピークの痛み”がかなり軽減され、“普通の痛み”が12か月持続し、多くの女性でPMS関連の症状にも改善がみられた。さらに、針治療の頻度と痛みの改善に関連性も認められた。