【キャンベラ20日AAP】 オーストラリアの6月の失業率は5.6%となり、5月から横ばいだったことが、豪統計局(ABS)による発表で分かった。とくに、フルタイム雇用者が6万2000人と急増しているという。
フルタイム雇用者が増加した一方、パートタイム雇用者は4万8000人減少となり、フルタイム雇用の増加分を相殺した。地域別では、SA州が6.6%と、5月の6.9%からはやや減少したものの、依然として国内では最高水準となっている。SA州のメイハー雇用相は、「われわれは、自動車産業の閉鎖を乗り越え、経済の転換期にある」と述べた。
一方、SA州に次ぐ失業率となったのはQLD州で、5月の6.1%から6.5%と大きく上昇。SA州と並んで国内平均の5.6%を大幅に上回る数字となった。QLD州では、6月だけで1万人以上が失業したことが明らかになっている。