【シドニー21日AAP】 気象局がこのほど、新たに「サーフィン危険注意報」の導入を決め、磯釣りで波にさらわれる死亡事故の防止につながると、期待を寄せている。同局は20日午後、NSW州のバイロン・ベイ沿岸からイラワラ地区に、初めてとなる注意報を発令した。
気象局は同注意報の発令で、海での遊泳を避けるよう呼び掛けたり、釣り客に対し波にさらされる場所での釣りを控えるよう注意を喚起する。また、ボートに乗る場合にも、さらに安全対策などを怠らないよう忠告するという。
気象局の広報担当者によると2010年以降、磯釣り中の水難事故で死亡した人の数は50人以上となっているという。また研究の結果、大波が来ることが分かっている場合、釣り客は予定を取りやめるなどの効果が全体の90%で見られた。サーフィン危険注意報の発令は、気象局のウェブやアプリで確認できる。