【シドニー24日AAP】 世界的にリコールされたタカタ製のエアバッグについて、トヨタとレクサスは、オーストラリア国内で同ブランドのエアバッグを交換時に再装備していたと認めた。同エアバッグによる死者は世界で18人に上っている。
トヨタとレクサスは24日、一時的にタカタ製のエアバッグに交換した事実を認め、別のエアバッグに再び交換する必要があるとした。消費者団体チョイスによると、2009年に開始した世界的なリコール以降、マツダ、レクサス、BMW、スバルも一時的な対処としてリコール対象車両にタカタ製エアバッグを再装備したことがわかった。同じくリコールを行った日産、ホンダ、三菱自動車は、交換用エアバッグについてコメントを避けている。
オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)のシムズ委員長は、運転する車両がタカタのリコール対象車両か調べ、交換パーツについて自動車メーカーに問い合わせるよう、消費者に強く勧めている。世界で車両およそ1億台がリコールされ、国内でも対象230万台以上のうち85万台のエアバッグが交換された。
シドニーで21日、自動車衝突時にエアバッグが爆発、金属の破片が首に突き刺さって58歳の男性が死亡した。さらにダーウィンでも4月、衝突時にエアバッグが正しく開かず、21歳の女性が重傷を負っている。