【ダーウィン27日AAP】 NT準州のワニの養殖産業が、市場価値で1億ドルを超えることが、会計事務所のアーンスト・アンド・ヤングの調べで分かった。14/15年度のツーリズムや養殖などによる経済効果が1億700万ドルとなり、264人のフルタイム雇用を創出したという。
NT州のガンナー首席大臣は「ワニが、観光業にとって客を呼び寄せる磁石となっているのは知っていたが、養殖業界が経済的な恩恵において重要な役割を担っていることが改めて分かった」と話し、「連邦政府に対し、さらなる財政支援を求める材料となる」と期待を示した。
ガンナー首席大臣はさらに、「塩水ワニは特に、アボリジニーのコミュニティにおける収益、雇用、テクノロジー革新、経済発展において多大な可能性を秘めている」と述べた。ワニ革はかばんなどの高級ファッション小物として需要が高く、オーストラリアのワニ革は世界で60%を占め、このうち3分の2がNT準州からとなっている。